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IT・エンジニアが退職代行を使うべき理由|SES・客先常駐・プロジェクト途中でも辞められる

IT・エンジニアが退職代行を使うべき理由|SES・客先常駐・プロジェクト途中でも辞められる

この記事を書いた人:タカシ(29歳)

大手飲食チェーン→中小IT企業を経て、現在フリーランスWebライター。退職代行を2回利用した経験あり(1回目:EXIT、2回目:モームリ)。2社目がまさにIT企業(SES)で、退職代行を使って辞めた当事者。自身の体験をもとに、IT・エンジニア特有の退職事情と退職代行の活用法を解説します。


「プロジェクトの途中で抜けるなんて、無責任だ」

「SES契約があるから、勝手に辞められないよ」

「客先に迷惑がかかるから、せめてリリースまでは残ってくれ」

IT業界で働いているエンジニアなら、こんな言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

僕自身、2社目は中小のIT企業でした。SES(システムエンジニアリングサービス)契約で客先に常駐し、毎日終電近くまでコードを書いていた。残業時間は月80時間を超えることもザラで、36協定なんて形だけの存在。「辞めたい」と思ってから実際に辞めるまで、半年以上もがき続けました。

最終的に僕は退職代行を使って辞めました。結果的にはそれが正解だったと思っています。

ただし、僕が当時使った退職代行「モームリ」は、2026年2月3日に社長が弁護士法違反で逮捕されるという衝撃的な事件が起きました。現在モームリは利用を推奨できません。 この点については記事の中で詳しく触れます。

この記事では、IT・エンジニアが退職代行を使うべき理由、SES契約と退職の法的関係、僕の実体験、そしておすすめの退職代行サービスまで、徹底的にまとめました。

「辞めたいけど、プロジェクトの途中だから無理だ」「SES契約があるから辞められない」と思い込んでいるエンジニアに、ぜひ読んでほしい内容です。

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目次

IT・エンジニアが退職代行を使う人が増えている背景

まず、なぜIT業界で退職代行の利用者が増えているのか。その背景を解説します。

IT業界の離職率は実は高い

「IT業界はホワイト」「エンジニアは引く手あまたで、転職し放題」。

こんなイメージを持っている人もいるかもしれません。確かに大手のWeb系企業やメガベンチャーにはそういう一面もあります。でも、IT業界全体を見ると、実態はかなり異なります。

厚生労働省の「令和4年雇用動向調査」によると、情報通信業の離職率は 11.9%。全産業の平均15.0%よりは低いものの、決して低い数字ではありません。

しかも、この数字には大手のGAFA系や外資系IT企業も含まれています。中小のSIer(システムインテグレーター)やSES企業に限定すれば、離職率はさらに高いと推測されます。実際、僕がいた中小IT企業では、入社3年以内の離職率が50%を超えていました。

IT業界特有の「辞められない理由」がある

IT業界には、他の業界にはない独特の「辞めにくさ」が存在します。

飲食業界なら「人手不足」「店長が怖い」が主な理由ですが(僕の1社目がまさにそうでした)、IT業界の辞めにくさはもっと構造的で複雑です。

大きく分けると、以下の4つの要因があります。

  1. プロジェクト途中の退職に対する強烈な圧力
  2. SES契約の縛り(「契約違反になる」という脅し)
  3. 客先常駐の複雑な人間関係
  4. 36協定を無視した長時間労働の常態化

それぞれ詳しく見ていきましょう。


IT・エンジニアが退職を言い出せない4つの理由

① プロジェクト途中の退職への強烈なプレッシャー

IT業界で退職を阻む最大の壁が、「プロジェクト途中での離脱」に対するプレッシャー です。

システム開発には明確な納期があります。要件定義→設計→開発→テスト→リリースという流れの中で、開発フェーズやテストフェーズの真っ最中に「辞めます」と言い出すと、尋常じゃない圧力がかかります。

「今抜けたらプロジェクトが破綻する」
「お前の担当部分はお前しか分からない。引き継げる人がいない」
「リリースまであと3ヶ月だから、それまで待ってくれ」
「クライアントに何て説明するんだ」

僕も実際にこの圧力を経験しました。2社目のIT企業で退職を切り出したとき、上司に言われたのがまさにこのセリフでした。「リリースまであと2ヶ月。それまでは絶対に抜けるな」と。

でも、冷静に考えてみてください。プロジェクトの成否を1人のエンジニアに依存している時点で、その組織のマネジメントに問題があるのです。あなたが辞めてプロジェクトが回らなくなるのは、あなたの責任ではなく、属人化を放置した組織の責任です。

法律上、プロジェクトの途中だろうが関係なく、退職届を提出して2週間経てば退職できます(民法627条)。 「プロジェクトが終わるまで辞められない」というのは、法律上の根拠はまったくありません。

② SES契約の縛り — 「契約違反になる」は本当か?

IT業界、特にSES企業で働くエンジニアが退職時に必ずぶつかるのが、「SES契約があるから勝手に辞められない」 という問題です。

結論から言います。SES契約を理由に退職を拒否されることに法的根拠はありません。

ここで、SES契約の仕組みを整理しておきましょう。

SES(システムエンジニアリングサービス)とは、自社のエンジニアをクライアント企業に派遣し、技術力を提供する契約形態です。法律上は「準委任契約」に分類されます。

重要なのは、SES契約はあくまで「企業間の契約」 であるという点です。

契約関係 当事者
SES契約(準委任契約) 自社 ⇔ クライアント企業
雇用契約 自社 ⇔ エンジニア(あなた)

SES契約はあなたの会社とクライアント企業の間の契約であり、あなた個人はその契約の当事者ではありません。あなたと会社の間にあるのは「雇用契約」です。

つまり、あなたが退職するかどうかは「雇用契約」の問題であり、「SES契約」は関係ないのです。

よく上司やPM(プロジェクトマネージャー)が言う「SES契約の途中で辞めたら、クライアントから違約金を請求される。お前のせいだぞ」というセリフ。これは完全に脅しです。

仮にSES契約の途中でエンジニアが退職し、クライアントが代わりのエンジニアを求めた場合、その対応は会社の責任です。会社がクライアントとの契約上の問題を個人のエンジニアに転嫁することは、法的に認められていません。

ただし、これを自分1人で主張して上司やPMを納得させるのは現実的に難しい。だからこそ退職代行が有効なのです。

③ 客先常駐の複雑な人間関係

SESで客先常駐しているエンジニアには、もう1つの厄介な問題があります。退職の報告先が複数ある ということです。

通常の会社なら、退職の意思を伝える相手は直属の上司だけ。でも客先常駐の場合は違います。

  • 自社の上司・営業担当 に退職を伝える
  • 客先のPMやチームリーダー にも報告が必要になる
  • 場合によっては 客先の上位マネージャー にも知れ渡る

自社に伝えるだけでも精神的にきついのに、客先にまで「辞めます」と報告しなければならない。しかも客先では良い関係を築いていることも多く、「このチームの人たちには迷惑をかけたくない」という気持ちが退職を躊躇させます。

さらに、客先常駐エンジニアは「自社に居場所がない」問題も抱えています。自社のオフィスにはほとんど行かず、客先で毎日仕事をしているため、自社との人間関係が希薄。いざ退職を相談しようにも、自社の上司や同僚とは月1回の帰社日でしか会わない。電話やメールで退職を切り出すのは、対面よりもさらにハードルが高い。

僕の場合もまさにこれでした。自社には月1回しか行かず、客先のPMとは毎日顔を合わせている。退職をどこからどう切り出せばいいのか、まったくわからなかった。

④ 36協定を無視した長時間労働の常態化

IT業界の長時間労働問題は、もはや「あるある」では済まされないレベルです。

36協定(サブロク協定)とは、労働基準法第36条に基づいて、企業が従業員に残業をさせるために労使間で結ぶ協定のこと。原則として 月45時間・年360時間 が残業の上限とされています。

しかし、IT業界ではこの上限が形骸化しているケースが非常に多い。

「特別条項」を使って月80時間以上の残業を常態化させる企業。タイムカードを改ざんして残業時間を過少申告させる企業。そもそも36協定自体を正しく締結していない企業。

僕が2社目のIT企業にいたとき、月の残業時間が80時間を超えるのは日常的でした。特に納期前は100時間を超えることも。帰宅は毎日終電、土曜出勤も月2回。それでも36協定の「特別条項」の範囲内だと会社は主張していましたが、正直グレーゾーンだったと思います。

長時間労働が常態化すると、「辞めたい」と思っても、退職活動をする気力と時間すらなくなる。転職サイトに登録する余裕がない。面接に行く時間が取れない。そもそも帰宅後に何かを考える精神的余裕がない。

こうして「辞めたいけど、辞める行動を起こせない」というループに陥るのです。退職代行は、このループを一撃で断ち切る手段になります。


【体験談】僕がIT企業を退職代行で辞めた全記録

ここからは、僕自身がIT企業(SES)を退職代行で辞めた体験を詳しくお伝えします。

なぜ退職代行を使うことにしたのか

1社目の飲食チェーンを退職代行EXIT で辞めた後、僕は「次はまともな会社に入ろう」と思い、未経験からIT業界に転職しました。プログラミングスクールに通い、基礎的なスキルを身につけた上で、中小のSES企業に入社したのが2023年の4月です。

最初の半年は研修と簡単な案件で、「IT業界に来て正解だった」と思っていました。でも、客先常駐が始まった2023年10月頃から、状況が一変しました。

配属された先は、大手メーカーの基幹システムリプレイスプロジェクト。納期はカツカツ、仕様変更は頻繁、そしてプロジェクトのメンバーは慢性的に不足。僕は入社半年の経験しかないのに、即戦力として投入されました。

毎日朝9時から夜11時まで仕事。土曜日も出勤。日曜日はひたすら寝るだけ。友人と会う時間もなく、趣味のゲームも一切できなくなりました。

そんな状態が半年続いた2024年4月、限界が来ました。朝、ベッドから起き上がれなくなったのです。

上司に「辞めたい」と電話で伝えたところ、返ってきたのは「プロジェクトの途中で抜けるのは社会人として非常識だ」「SES契約の途中で辞めたら、クライアントから違約金を請求されるかもしれない。その責任は取れるのか」という言葉でした。

1社目の飲食チェーンで退職代行を使った経験がある僕は、「あ、これはまた同じパターンだ」と気づきました。自力での退職は無理だと判断し、退職代行を使うことを決めました。

モームリを選んだ理由(と、その後の衝撃)

2回目の退職代行として僕が選んだのは モームリ でした。

選んだ理由は、当時の料金が22,000円と比較的安価だったこと、労働組合と提携していて団体交渉権があると謳っていたこと、口コミ評価が非常に高かったことです。

結果から言えば、退職自体はスムーズに完了しました。モームリに依頼した翌日には会社に連絡が入り、有給休暇20日分もすべて消化。実質的に依頼日の翌日から出勤していません。客先への連絡も自社が対応してくれたので、僕がクライアントに直接連絡する必要はありませんでした。

しかし——

2026年2月3日、モームリの社長・谷本慎二容疑者が弁護士法違反(非弁提携)で逮捕されました。

利用者を提携弁護士にキックバック目的で紹介していたという容疑です。僕自身は弁護士への紹介はされなかったので直接的な被害はありませんが、自分が使ったサービスの代表が逮捕されたというのは、やはりショックでした。

現在、モームリは利用を推奨できません。 これからIT企業の退職で退職代行を検討している方は、モームリ以外のサービスを選んでください。

詳しくは以下の記事で解説しています。

→ 【速報】退職代行モームリ社長逮捕|利用者への影響と代替サービスまとめ

IT企業の退職で退職代行を使って良かったこと

モームリの社長逮捕という衝撃的な事件はあったものの、退職代行という手段自体を使ったこと は正解だったと今でも思っています。

退職代行を使って良かった点を3つ挙げます。

1. プロジェクト途中の「辞められない空気」から一瞬で解放された

自力で退職を切り出した場合、上司やPMから「リリースまで待て」「引き継ぎに3ヶ月は必要だ」と粘られていたはず。退職代行が間に入ることで、感情的な引き止めが通用しなくなり、事務的に手続きが進みました。

2. 客先への連絡を自分でしなくて済んだ

客先常駐エンジニアにとって、これは本当に大きい。客先のPMやチームメンバーに「辞めます」と直接言う精神的負担から解放されました。

3. 有給休暇を全消化できた

IT企業は有給消化率が低いことで知られています。僕も退職直前に20日分の有給が残っていましたが、退職代行を通じて全消化を交渉してもらえました。


SES契約と退職の法的関係を徹底解説

IT業界、特にSESで働くエンジニアが退職を考えるとき、最も気になるのが「SES契約があるのに辞めて大丈夫なのか」という点です。ここでは法的な観点から、SES契約と退職の関係を詳しく解説します。

SES契約(準委任契約)の法的位置づけ

SES契約は法律上、「準委任契約」 に分類されます。派遣契約や請負契約とは異なる契約形態です。

契約類型 特徴 指揮命令権
SES(準委任契約) 技術力の提供。成果物の納品義務なし 自社に帰属
派遣契約 労働力の提供。派遣元と雇用関係 クライアントに帰属
請負契約 成果物の完成義務あり 自社に帰属

SESは「技術力を提供する契約」であり、成果物を完成させる義務(請負契約の完成義務)はありません。つまり、SESエンジニアが途中で抜けたとしても、法律上は「成果物が未完成だから損害賠償」という話にはならないのです。

エンジニア個人がSES契約の責任を負うことはない

前述の通り、SES契約は 企業間の契約 です。あなたと会社の関係は「雇用契約」であり、あなたは雇用契約に基づいて退職の意思表示ができます。

民法627条により、期間の定めのない雇用契約(いわゆる正社員)は、退職の申し入れから2週間で退職が成立します。 SES契約の残期間がどれだけあろうが、あなたの退職の権利には影響しません。

「でも、自分が辞めたせいでSES契約が途中終了し、会社に損害が発生したら、損害賠償を請求されるのでは?」

こういう不安を持つエンジニアは多いですが、通常の退職でエンジニア個人が損害賠償責任を負うことはまずありません。なぜなら、SES契約の当事者はあくまで会社であり、従業員が退職するリスクは会社が負うべきものだからです。

ただし、以下のような極端なケースでは問題になる可能性があります。

  • 退職日まで働く義務を放棄して無断欠勤を続けた場合
  • 意図的にプロジェクトに損害を与える行為をした場合
  • 機密情報を持ち出した場合

通常の退職代行を使った退職であれば、これらに該当することはありません。

有期雇用(契約社員)のエンジニアの場合

ここまでの話は「正社員」を前提としていましたが、IT業界には 有期雇用契約(契約社員) のエンジニアも多くいます。

有期雇用の場合、民法628条の規定により「やむを得ない事由」がなければ契約期間中の退職は原則できません。ただし、以下のケースでは退職が認められます。

  • 契約期間が1年を超える場合 → 1年経過後はいつでも退職可能(労働基準法137条)
  • やむを得ない事由がある場合 → 心身の健康問題、ハラスメント、契約内容と実態の著しい乖離など
  • 契約開始から5年を超えた場合 → 無期転換申込権が発生(労働契約法18条)

SES企業に契約社員として入社しているエンジニアは、自分の契約形態を確認した上で退職代行に相談することをおすすめします。


エンジニアが退職代行を使う際の5つの注意点

IT・エンジニアが退職代行を使う場合、一般的な注意点に加えて、IT業界特有の注意点があります。

① 貸与物(PC・社員証・入館証)の返却方法を確認する

エンジニアには会社から貸与されている機器が多くあります。

  • ノートPC
  • 社員証・入館証(客先の入館カード含む)
  • モバイルルーター・スマートフォン
  • セキュリティトークン・VPNの認証デバイス
  • 書籍・技術書

退職代行を使う場合、出社せずに退職が完了するケースがほとんどなので、これらの貸与物は 郵送で返却 することになります。退職代行サービスに依頼する際に、「貸与物は郵送で返却したい」と伝えておきましょう。

特に注意すべきなのが 客先の入館証 です。客先常駐の場合、クライアント企業のセキュリティカードを所持していることが多い。これは自社ではなくクライアント企業の資産なので、返却先が自社とは異なる場合があります。退職代行を通じて、返却先の住所と方法を確認してもらいましょう。

② ソースコードや機密情報の取り扱い

エンジニアは業務上、ソースコード・設計書・顧客情報・データベースへのアクセス権限など、機密性の高い情報を扱っています。

退職時に注意すべきポイントは以下の通りです。

  • 個人のPCやクラウドストレージにソースコードをコピーしない
  • Gitの個人リポジトリに業務コードをプッシュしない
  • 客先のシステムへのアクセス権限は退職代行を通じて返上する
  • 業務で使ったSlackやチャットの履歴を持ち出さない

退職代行を使ったからといって、情報管理の義務がなくなるわけではありません。秘密保持義務は退職後も継続するのが一般的です。NDA(秘密保持契約)を入社時に結んでいる場合は、その内容を確認しておきましょう。

③ 引き継ぎ資料は可能なら事前に作成しておく

退職代行を使う場合、引き継ぎ期間を設けずに退職するケースが多いですが、可能であれば 最低限の引き継ぎ資料 を事前に作成しておくことをおすすめします。

エンジニアの業務は属人化しやすく、自分しか知らない仕様やロジックがあると、後任のエンジニアが困ることになります。以下のような資料があると、退職後のトラブルを減らせます。

  • 担当機能の概要と処理フローの説明
  • 環境構築手順書
  • 未対応のバグ・課題の一覧
  • アカウント情報の一覧(個人アカウントではなくプロジェクト共有のもの)

ただし、引き継ぎ資料の作成は義務ではありません。 精神的に限界で、資料を作る余裕がない場合は、退職代行に依頼してそのまま辞めて構いません。引き継ぎができないことを理由に退職を拒否されることはありません。

→ 引き継ぎなしで退職代行を使っても大丈夫?詳しく解説

④ 競業避止義務の確認

IT企業では、入社時や退職時に 競業避止契約(競業禁止契約) へのサインを求められることがあります。これは、退職後に同業他社に転職したり、同業で独立したりすることを制限する契約です。

ただし、日本では競業避止義務が法的に有効になるためには厳格な条件を満たす必要があり、多くの場合、一般的なエンジニアの転職を制限するような競業避止契約は無効 とされています。

判例上、競業避止義務が有効と認められるためには以下の要素が考慮されます。

  • 制限の期間が合理的か(1〜2年が限度)
  • 制限の地域・範囲が合理的か
  • 代償措置(退職金の上乗せなど)があるか
  • その従業員が本当に重要な営業秘密を知り得る立場にあったか

一般的なSESエンジニアが、退職後に別のIT企業に転職することを制限する契約は、まず有効になりません。不安な場合は、退職代行を通じて弁護士に確認してもらいましょう。

⑤ モームリは選ばない — 逮捕事件を踏まえて

これは最も重要な注意点です。

先述の通り、僕自身が利用した退職代行モームリは、2026年2月3日に社長が弁護士法違反(非弁提携)で逮捕されました。

モームリは逮捕前、「業界最安値」「口コミ高評価」として多くのエンジニアに選ばれていました。実際、僕も選んで退職自体はうまくいきました。しかし、社長が逮捕されたサービスを現時点で推奨することはできません。

代替として信頼できるサービスは以下のセクションで紹介します。

→ 【速報】退職代行モームリ社長逮捕の詳細


エンジニアにおすすめの退職代行サービス5選

IT・エンジニアが退職代行を選ぶ際のポイントは、SES契約や客先常駐の複雑な事情に対応できるかどうか です。以下の5サービスは、いずれもIT業界での利用実績があり、信頼性の高いサービスです。

第1位:EXIT(20,000円)

項目 内容
料金 20,000円(税込)
運営 民間企業
対応 即日対応可
特徴 業界最大手・メディア実績多数

EXIT は退職代行業界のパイオニア であり、メディア出演・取材実績も豊富な最大手サービスです。

料金は業界最安水準の20,000円。にもかかわらず、退職成功率は100%を継続中。IT企業からの退職実績も多数あり、SES契約や客先常駐に関する相談にも慣れています。

僕が1社目の飲食チェーンを辞めた際に使ったのがEXITです。対応のスピードと的確さは、実体験として保証できます。

→ EXIT公式サイトを見る

→ EXITの口コミ・体験談を見る

第2位:SARABA(24,000円)

項目 内容
料金 24,000円(税込)
運営 労働組合
対応 即日対応可
特徴 労働組合運営で団体交渉権あり

SARABA は労働組合が運営 する退職代行サービスです。労働組合には法律で認められた団体交渉権があるため、会社との交渉(有給消化・退職日の調整・未払い残業代の請求など)が可能。

IT業界では残業代の未払いが問題になるケースが多いですが、SARABAなら残業代の交渉も依頼できます。モームリの代替として、労働組合型を希望するエンジニアに最もおすすめです。

→ SARABAの口コミ・体験談を見る

第3位:ガーディアン(24,800円)

項目 内容
料金 24,800円(税込)
運営 労働組合
対応 即日対応可
特徴 東京都労働委員会認証の合同労組

ガーディアンは東京都労働委員会に認証された合同労働組合 が運営しています。公的に認められた労働組合という安心感があり、法的な信頼性ではトップクラス。

SES企業との交渉において、「労働組合からの団体交渉です」という形で連絡が入るため、会社側が引き止めを続けることが事実上不可能になります。

→ ガーディアンの口コミ・体験談を見る

第4位:ニコイチ(27,000円)

項目 内容
料金 27,000円(税込)
運営 民間企業
対応 即日対応可
特徴 創業18年以上・退職実績4万件超

ニコイチは退職代行業界で最長クラスの運営歴 を持つ老舗サービスです。創業18年以上、退職実績は4万件超。豊富な経験に基づいた対応力が強みで、SES企業特有の「辞めさせない手口」にも精通しています。

「大手で安心できるサービスを選びたい」というエンジニアにおすすめ。

→ ニコイチの口コミ・体験談を見る

第5位:弁護士法人みやび(55,000円)

項目 内容
料金 55,000円(税込)
運営 弁護士法人
対応 即日対応可
特徴 弁護士が直接対応・法的トラブルにも対応

弁護士法人みやびは、弁護士が直接退職代行を行うサービス です。料金は55,000円と他のサービスより高めですが、弁護士が対応するため法的トラブルへの対応力は最強。

「SES契約の違約金を請求すると脅されている」「競業避止義務の契約書にサインさせられた」「未払い残業代が100万円以上ある」など、法的な問題を抱えているエンジニアは、弁護士型のみやびを選ぶべきです。

→ 弁護士法人みやびの口コミ・体験談を見る

エンジニアにおすすめの退職代行 比較表

サービス名 料金 運営 団体交渉権 法的対応
EXIT 20,000円 民間企業 なし 不可
SARABA 24,000円 労働組合 あり 交渉可
ガーディアン 24,800円 労働組合 あり 交渉可
ニコイチ 27,000円 民間企業 なし 不可
みやび 55,000円 弁護士法人 訴訟対応可

迷ったら、まずはEXITに無料相談するのがおすすめです。 料金が最も安く、IT企業の退職実績も豊富。SES契約の問題で法的対応が必要な場合は、弁護士法人みやびを検討してください。

→ 退職代行おすすめランキングTOP15を見る


エンジニアの退職でよくあるシチュエーション別対処法

プロジェクト炎上中に退職したい場合

プロジェクトが炎上している真っ最中に退職を考えるのは、実は珍しいことではありません。むしろ、炎上プロジェクトにいるからこそ心身が限界に達し、退職を決断するエンジニアが多いのです。

結論:炎上中でも退職できます。法律上、退職のタイミングに制限はありません。

炎上プロジェクトでは「今辞められたら困る」という圧力が通常の何倍にもなりますが、あなたには退職の権利があります。プロジェクトが炎上しているのは、工数見積もりの甘さや人員配置のミスなど、マネジメントの問題です。

退職代行を使えば、感情的な引き止めを受けることなく、淡々と手続きを進められます。

上流工程(PM・SE)が退職する場合

PM(プロジェクトマネージャー)やSE(システムエンジニア)は、プロジェクト全体の進行を管理する立場。一般のプログラマーよりも「辞めにくい」と感じる人が多いです。

しかし、これも一般のエンジニアと同じく、民法627条に基づいて退職できます。 PMやSEだからといって、退職に特別な制限がかかるわけではありません。

ただし、PMやSEはプロジェクトのキーパーソンであるため、突然の退職によるプロジェクトへの影響は大きい。可能であれば、退職代行に依頼する前に以下の準備をしておくと、退職後のトラブルリスクを減らせます。

  • プロジェクトの現状と課題をドキュメント化する
  • 各メンバーの担当範囲と連絡先をまとめる
  • 未解決の課題やリスクの一覧を作成する

繰り返しますが、これらは義務ではありません。精神的に準備する余裕がない場合は、そのまま退職代行に依頼して問題ありません。

フリーランスエンジニアの場合

ここまでの話は会社員エンジニアを対象としていますが、フリーランスエンジニアの場合は退職代行の対象外 です。

フリーランスの場合、クライアントとの関係は雇用契約ではなく業務委託契約(準委任契約または請負契約)です。退職代行は雇用契約の解消を代行するサービスなので、フリーランスの契約終了には対応していません。

フリーランスが契約を終了したい場合は、自分で契約の解約手続きを行うか、弁護士に相談する必要があります。

派遣エンジニアの場合

派遣社員として客先に常駐しているエンジニアの場合、退職の仕組みが正社員とは異なります。

派遣社員が退職を申し出る相手は 派遣元企業(自分が雇用されている派遣会社)です。派遣先企業(実際に働いている企業)ではありません。

派遣社員の退職代行については、以下の記事で詳しく解説しています。

→ 派遣社員でも退職代行は使える?詳しく解説


IT業界の退職でやってはいけないNG行動

退職代行を使うにしても、使わないにしても、IT業界の退職で絶対にやってはいけないNG行動があります。

NG① ソースコードや顧客データを持ち出す

退職時に「自分が書いたコードだから」と、ソースコードを個人のリポジトリにコピーするエンジニアがいます。これは絶対にNGです。

業務上作成したソースコードの著作権は、原則として会社に帰属します(著作権法15条・職務著作)。たとえ自分が書いたコードであっても、それは会社の資産です。無断で持ち出すと、著作権侵害や不正競争防止法違反に問われる可能性があります。

顧客データの持ち出しは言うまでもなく、個人情報保護法違反に該当します。

NG② SNSで退職のグチを書く

退職の前後にSNS(X / Twitter)で会社やプロジェクトの内部情報を暴露するのも危険です。

「あの会社、SES契約で偽装請負やってる」「36協定を破って月100時間残業させられてた」。こういった投稿は、たとえ事実であっても、名誉毀損や秘密保持義務違反に問われるリスクがあります。

退職後にどうしても告発したい場合は、弁護士に相談した上で、適切なルート(労基署への申告、公益通報者保護法に基づく通報など)を選びましょう。

NG③ バックレ(無断欠勤)

「退職代行に頼むお金もない。もう明日から行かないでおこう」。

気持ちはわかります。でも、バックレは最悪の選択肢です。

  • 懲戒解雇 になる可能性がある(転職活動に不利)
  • 退職届が出ていないため、いつまでも在籍扱いになる 可能性がある
  • 社会保険や年金の手続きが宙に浮く
  • 貸与物(PC・入館証)の返却ができず、会社から連絡が来続ける

退職代行の費用は2万円程度。バックレのリスクを考えれば、退職代行を使う方がはるかに合理的です。


よくある質問(FAQ)

Q1. SES契約の途中で退職したら、違約金を請求されますか?

A. されません。 SES契約は企業間の契約であり、エンジニア個人が契約当事者ではないため、違約金の請求対象にはなりません。上司やPMが「違約金を請求するぞ」と脅してくることがありますが、法的根拠はありません。不安な場合は、退職代行サービスを通じて確認してもらいましょう。

Q2. プロジェクトの途中で退職すると損害賠償を請求されますか?

A. 通常の退職であれば、損害賠償を請求されることはありません。 退職は労働者の権利であり、適法に退職手続きを行っている限り、損害賠償の対象にはなりません。ただし、意図的にプロジェクトに損害を与える行為(データの削除、ソースコードの破壊など)をした場合は別です。

Q3. 客先常駐中でも退職代行は使えますか?

A. 使えます。 退職代行は自社(雇用元)に対して退職の意思を伝達するサービスです。客先への連絡は、退職代行からの連絡を受けた自社が行います。あなたが直接客先に連絡する必要はありません。

Q4. 引き継ぎなしで退職しても大丈夫ですか?

A. 法律上、引き継ぎは義務ではありません。 引き継ぎを行うかどうかは労働者の任意であり、引き継ぎを行わないことを理由に退職を拒否することはできません。ただし、可能であれば最低限のドキュメントを残しておくと、退職後のトラブルを減らせます。詳しくは引き継ぎに関する解説記事をご覧ください。

Q5. エンジニアが退職代行を使ったら、業界内で噂が広まりますか?

A. 基本的には広まりません。 退職代行サービスには守秘義務があり、利用者の情報を外部に漏らすことはありません。ただし、IT業界は横のつながりが強い面があるので、退職の仕方(退職代行を使ったこと)が元同僚を通じて伝わる可能性はゼロではありません。とはいえ、「退職代行を使った=社会人として問題がある」という評価にはならない時代になっています。転職先の企業が退職代行の利用を理由に採用を見送ることは、まずありません。

Q6. 退職代行を使った後、GitHubやSlackなどのアカウントはどうなりますか?

A. 会社のアカウントは退職後にアクセス権限が削除されるのが一般的です。 退職代行を利用した場合、会社側がITシステムのアクセス権限を速やかに無効化することが多いです。個人のGitHubアカウントに業務コードをプッシュしていた場合は、退職前に削除しておきましょう。

Q7. モームリを使おうと思っていましたが、代わりにどこを選べばいいですか?

A. モームリの代替としては、EXIT(20,000円)またはSARABA(24,000円)をおすすめします。 EXITは業界最大手で料金も最安水準。SARABAは労働組合運営で団体交渉権があり、残業代の交渉なども可能。いずれもIT企業からの退職実績が豊富です。詳しくはこの記事のおすすめセクション、またはモームリ逮捕に関する記事をご確認ください。


まとめ:IT・エンジニアの退職に退職代行は「最適解」になり得る

この記事では、IT・エンジニアが退職代行を使うべき理由、SES契約と退職の法的関係、僕自身の体験談、おすすめサービスを解説してきました。

最後に、要点をまとめます。

IT・エンジニアが退職しにくい4つの理由:

  • プロジェクト途中の退職への強烈な圧力
  • SES契約の縛り(法的根拠なし)
  • 客先常駐の複雑な人間関係
  • 36協定を無視した長時間労働

法的なポイント:

  • SES契約は企業間の契約であり、エンジニア個人の退職を制限する根拠にはならない
  • プロジェクトの途中でも民法627条に基づいて退職できる
  • 通常の退職で損害賠償を請求されることはない

おすすめの退職代行サービス:

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  • 交渉力重視 → SARABA(24,000円)/ ガーディアン(24,800円)
  • 法的トラブルあり → 弁護士法人みやび(55,000円)
  • モームリは社長逮捕のため非推奨

「プロジェクトの途中だから」「SES契約があるから」。これらは退職を阻む理由にはなりません。あなたには辞める権利があります。

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*この記事は2026年3月時点の情報に基づいています。サービスの料金・内容は変更される場合がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。*

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この記事を書いた人

退職代行を2回利用した経験を持つ29歳のWebライター。

1回目:新卒で入った飲食チェーンをEXITで退職(パワハラが原因)
2回目:IT企業をモームリで退職(長時間労働が原因、有給20日全消化に成功)

現在はホワイト企業の人事部で働きながら、退職に悩む人に向けた情報を発信中。

「退職は逃げじゃない。自分の人生を取り戻す行動だ」がモットー。

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